2017年8月25日金曜日

将国のアルタイル-四将国編完結-



以前から軍靴のバルツァーのような面白い戦記物を探していて、よくgoogle検索で一緒に表示される将国のアルタイルは少し気になっていました。

そんな時、友達から勧められて毎週1冊ずつ集める事を決め、ようやく7巻まで読み終わりました。


将国のアルタイルは、とても絵が綺麗・・・というか美しいです。一冊に数コマは必ずゾクッとするほど美しいコマがあります。


その美しさに魅了されて5巻あたりまで買っていましたが、今回6.7巻(7巻で四将国編完結、とあらすじにあったので先週分買うのを我慢して今週一気に2冊購入)を読んで、将国のアルタイルがアニメ化されるほど人気が出る面白さを物語面で感じました。

最初は独特のルビの振り方(将軍:パシャ、将王:スルタンとか)に慣れず読みづらかったり、書き込みが細かすぎてどんな動きをしているのかがわかりずらかったりと、慣れるまではちょっと読むのが大変で、2週空くと「もういいか・・・」と一瞬考えましたが、振り切って買って本当に正解でした。今回読んで、これからも読み続けよう!という意志が固まりましたw

それほど面白かったです。





あらすじ

四将国の将王(スルタン)を退位させよ!帝国との共謀を阻止するため、四将国に武力反乱を起こすよう密命を受けたマフムート。
まずはクルチュへ向かい、親トルキエ派の人物を探すことにするが・・・
そこに驚愕の事実が!
一刻の猶予もない状況に、マフムートの才覚と行動力が試される!(6巻あらすじより)


ついに将王バラバン率いる三将国軍と戦うことになったマフムート&クルチュ将国!
5千6百の兵に対し、敵の勢力は2万3千!
4倍の戦力差をどう補うのか!?
マフムートの戦略が冴える重大な一戦!その秘策とは・・・?
四将国編、ここにフィナーレ!(7巻あらすじより)



感想※ネタバレ※

とにかく、マフムートの成長成果がみられた巻だと思いました。確かに、今までも旅に出る前とは違うマフムートの考え方(キュロスを仲間にする所とか・・・)はありましたが、実際の戦場下において1,2巻のように自分の理想だけを追うのではなく、しっかりと立場と状況を見られているように感じました。
あと、旅の経験から判断や行動(琴弾一座を用いた民衆の扇動とか)している所も。


「トルキエの為ならば死をもいとわない」というマフムートの考え方はやはり軍人で、このような考え方が見えるシーンのマフムートの描かれ方がとても美しかった・・・
でも、る○剣だと師匠に「生きる意志の大切さ」を師匠に教え込まれるなぁ、とぼんやり考えながら読んでたw


あと、今まで今回のような陸地での軍の衝突が描かれる事がなく、だいたいが政治や交渉メインでしたが、初めての描かれた陸地戦場がわかりやすく、展開が胸熱でした。
隊の配置、どこの隊の場面なのかなどちゃんと漫画で教えてくれるので、私みたいな「戦略詳しくないくせに、戦略交えた軍記物が好き」でもとても楽しめました。

今までの展開から、軍靴のバルツァーのような戦場は見られないかな?と思っていたので嬉しい展開。


ていうか、ザカノス将軍の非情さは今までも知っていたけど、今回特にびっくりしたのがクラック長官のスレイマンさえ「最小の犠牲」に加えてしまうこと。ザカノスなりの考えがあるのはわかるけれど・・・
マフムートはともかく、スレイマンさえか・・・




マフムートの活躍ももちろん良かったですが、何より6,7巻でグッときたのは他の四将国のキャラクター達です。

アイシェとバヤジットの関係、オルハンの成長、バラバンとバヤジット・・・
今まで「絵が綺麗」という理由が大半で買っている部分が大きかった私にとって、他のキャラクター達の物語がここまで掘り下げられ、綿密に描かれ、物語に深みを与えている事に感動しました。


まず、アイシェとバヤジット。
切ない・・・切ないね・・・!きっとお互い好きだったのに結ばれないし、本人たちもそれを理解している・・・
アイシェが「・・・最後にあたまをなでてはくれませんか?」というシーン。
今までしっかりしすぎていて、弱さも自分の望みも見せなかったアイシェがただ一つバヤジットの無事を願いつつ、最後に今までのように頭をなでて欲しいと、人間らしいアイシェが見えるシーン。
うん、胸にくる。


からの、オルハン。
アイシェはオルハンと結婚する運命にあるわけで、初登場シーンはなんとも・・・空気の読めない「バカ将太子」感を漂わせていたオルハン。でも、アイシェの本当の気持ちを知り「自分と結婚することが、アイシェにとって幸せでない」とわかり、悩める。実は誰よりも優しい人なんですね。
ここでの、将王セリムのアドバイス「アイシェは立派な姫。これから先、姫がオルハンを好いてくれるかはわからないが、せめてアイシェに恥じぬ選択をできる将王になれ」がなんともナイスですよね。

結局、国の存続を最優先する将王として判断するセリムとオルハンは最後対立し、オルハンがセリムを討ってしまうわけですが、その時セリムが最後に「くじけるなよ、間違っていても、誰に何と言われても、お前がそちらを行くと決めたのだから」と、息子の選択を否定しないセリムはやっぱり王としても父としても偉大な人だったのだと思います。

父の死を境に、王として自覚を持ったオルハン。王兵長に父王の行い、自分が討った事を言い、目に涙を浮かべながらも命令を下すシーンは、とても印象的です。


そして、バラバンとバヤジット。
この二人、心の底ではお互いを愛していながらも対立せねばならない運命が悲しすぎます。バラバンの行いは許されないながらも、他の未来はなかったのだろうか・・・と。



今回は本当に周りのキャラクターがとても魅力的に描かれていて、すごく良かったです。
次からはまた違う章が始まり、きっとまたルイ大臣が色々やってくるんだろうけれどマフ君頑張れ!


そして、最後に・・・
やっぱアビリガはかっこいい!!






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